会長あいさつ

 

ごあいさつ

 令和7年度、福岡地区勤務薬剤師会第75回総会におきまして、前期に引き続き会長に選任いただきました済生会福岡総合病院の槇林智子でございます。
日頃より会員の皆さまには、会の運営にご協力いただき厚く御礼申し上げます。

 福岡地区勤務薬剤師会は、北九州・筑豊・福岡・筑後の4地区からなる福岡県病院薬剤師会の1支部であり、その中でも約1,000名(令和7年8月時点)と最多の会員を擁する組織です。本会の会員は、主に「福岡地区の病院・ 診療所・官公庁・薬局などに勤務する薬剤師」であり、「会員の学術および職能の向上に努め、関係団体と協力し福岡地区における医療・公衆衛生福祉の増進に寄与するとともに会員相互の親睦を図ること」を目的に掲げています。組織としては、役員および広報委員会・学術委員会・中小病院委員会・生涯研修委員会の4つの委員会で各種事業を運営しています。

 前期では、福岡地区の事業と共に、令和6年に開始となりました第8次医療計画における薬剤師の資質向上、地域や業務形態の偏在対策、特に病院薬剤師の確保について、福岡県病院薬剤師会と福岡県薬剤師会、そして福岡県とで、病院薬剤師就職支援セミナーや薬剤師の質向上の為の研修会等の事業を共同で実施いたしました。また、中小病院委員会の研修会では、福岡市薬剤師会と協力して各地区の研修会を開始いたしました。
この令和7年度につきましては、病院薬剤師の確保事業では、病院薬剤師の魅力を発信するべく、新たに薬学生に向けた病院見学ツアーを県内4地区の一つとして企画いたします。その他、福岡市薬剤師会と共同で計画している研修会も薬剤師間の連携に役立つテーマのものを開催することが決定しています。

 6年制薬学部卒業一期生から14年が経ち、薬剤師数は32万人(令和4年度届出)を超えましたが、増加分の多くが薬局に勤務する薬剤師(約19万人)で、病院・診療所等の医療施設に勤務する薬剤師(約6万人)との差は2倍以上となり、ますます従事先の偏在化が顕著になっています。病院・診療所に勤務する薬剤師がその職能を発揮し、自身が「病院薬剤師は楽しい、面白い」と思える環境を作っていく事が、私達の使命と考え、役員や各委員会の委員の方々とこの福岡地区勤務薬剤師会を次世代に繋いでいく所存です。
その為には、会員お一人お一人のご協力、ご参加を賜りますようお願い申し上げます。

 
福岡地区勤務薬剤師会 会長 済生会福岡総合病院 槇林智子